はじめに
このたび、合同会社四次元はAIチャットボット作成サービス「AIチャットボット」をリリースしました。
この記事では、なぜ今このサービスを作ったのか、その背景にあるストーリーをお話しします。
ChatGPT(GPT-4)との出会い
2023年、GPT-4が登場したとき、本当に衝撃を受けました。「これは今までのAIとは全然違う」と。
GPT-4の自然な会話能力を見て、すぐに「これでチャットボットを作れる」と思いました。お客様対応や問い合わせ対応を自動化できれば、中小企業にとって大きな助けになる。
そう考えて、プロトタイプを作り始めました。
立ちはだかったAPI料金の壁
しかし、当時のGPT-4 APIは料金が高額でした。
- API料金が高く、サービスとして提供するには費用対効果が合わない
- 月額料金を高く設定しないと採算が取れない
- 中小企業が気軽に使える価格帯にできない
「いいサービスを作れる自信はある。でも、今のAPI料金では難しい」
そう判断し、プロトタイプは一旦お蔵入りになりました。
既存サービスへの不満
構想を温めている間、自分のサイトにもAIチャットボットを導入しようと、いろいろなサービスを調べました。
しかし、調べれば調べるほど、不満が募っていきました。
製品を試せない・見れない
一番困ったのは、実際のAIを試せないことでした。スクリーンショットはあっても、実際に質問して回答を得ることができない。
「このAIはどれくらい賢いのか」「どんな回答をするのか」「自分の業種に合うのか」
導入事例のページに載っているお客さんのサイトに行ってみても、もうチャットボットが使われていなかったり。
そういう基本的なことすら、自分で確かめられない。もしかしたら問い合わせれば見せてもらえるのかもしれませんが、それって民主的じゃないと思うんです。
高額な費用と費用対効果の悪さ
当時、多くのサービスがGPT-4をベースにしていました。
GPT-4のAPI料金は、2023年当時で入力100万トークンあたり$30、出力100万トークンあたり$60。日本語は英語の約3倍トークンを消費するため、1回の会話で30〜40円ほどかかる計算でした。
しかもこれはOpenAIが開発会社に請求する金額です。実際にサービスを利用する企業は、これにサービス利用料が上乗せされるので、何倍もの費用がかかります。
これは私がプロトタイプを一旦諦めた理由でもあります。
月に1,000回の問い合わせがあっただけでも、運営に月額30〜40万円、あるいはそれ以上の費用がかかってしまう。中小企業には厳しい金額です。
- 実際のAIを試せない
- 製品画面やデモが公開されていない
- 料金も非公開(問い合わせないとわからない)
- API料金が高く、費用対効果が悪い
- 1年契約などの縛りがある
- 問い合わせると営業電話がかかってくる
誰でも自由に製品を見て、試して、自分で判断できる。それが当たり前だと思うのですが、日本のBtoB業界全般がそうなっていない気がします。
なぜ縛りをつけるのか
なぜそんなに契約の縛りをつけるんでしょうか?
正直に言うと、製品に自信がないからだと思います。すぐに乗り換えられないように囲い込みたいんでしょうね。
それに、1,000回の問い合わせだけで月30〜40万円もかかっていたら、費用対効果についても自信を持てませんからね。
本当に良い製品なら、ユーザーは自然と使い続けます。縛りがなくても離れません。
縛りで逃げられないようにするのは、製品力で勝負できないことの裏返しではないでしょうか。
こういうこと言うと怒られるかもしれませんが...正直、AI業界にはこういうビジネスモデルが成り立ってしまっている現状があります。
「新しいもの好き」や「とりあえずAI導入したい」という企業に、高額な製品を売りつける。製品の質が悪くても、縛りがあるから逃げられない。残念ながら、そういう会社も存在します。
例えるなら、「2階の壁にドアを作ってほしい」とお客さんに言われて、そのまま作ってしまうようなもの。そこにドアを作ったら、お客さんが地上に落ちて怪我をしてしまうのに。本当に顧客のことを考えるなら、「それは危険です」と止めるべきですよね。
ただ、お金がもらえるから、そのまま作る会社がほとんどです。
少なくとも、うちの会社はそういう会社にはなりたくない。
これがAI導入失敗の原因の1つでもあります。よくわからないまま契約してしまい、社員も使い方がわからず、結局運用できずに終わる。製品が悪いのに、「AIは難しい」「うちには合わなかった」と思い込んでしまう。
「それなら、自分たちで理想のサービスをみんなのために作りたい」
そう決意しました。
私たちが目指したもの
既存サービスへの不満から、私たちが作りたいサービスの形が見えてきました。
誰でも試せる、民主的なサービス
まず大前提として、誰でも製品を試せること。
問い合わせなくても、営業と話さなくても、今すぐ無料でAIチャットボットを作って試せる。気に入らなければ、そのままやめればいい。
「製品を見せてください」と言わなくても見れる。「試させてください」と言わなくても試せる。それが当たり前だと思うんです。
縛りも押し売りもしない
契約の縛りは一切ありません。1年契約も、最低利用期間もない。
いつでも解約できます。解約の理由も聞きません。
それで大丈夫なんですか?すぐ解約されたら困りませんか?
正直、経営的にはきついです(笑)。でも、縛りで無理やり使わせるのは企業理念に反しますのでやりません。理念を信じて、いつか努力が報われると信じてがんばります。
営業電話もしません。問い合わせフォームから連絡しても、こちらから「契約してください」としつこく電話することはありません。
料金も機能もすべて公開
料金はWebサイトで公開しています。隠すものは何もありません。
無料プランでも全機能を使えます。有料プランとの違いは、利用量の上限だけ。
- 製品はすぐに試せる(問い合わせ不要)
- 料金はすべてWebサイトで公開
- 無料プランでも全機能を使える
- 契約の縛りなし、いつでも解約OK
- 営業電話は一切しない
API料金の値下げという追い風
そして、タイミングも味方してくれました。
2024年から2025年にかけて、生成AI市場の競争が激化。OpenAI、Google、Anthropicなど各社がしのぎを削る中、API料金が大幅に値下げされました。
特にGoogle Gemini APIの登場は大きかった。
GPT-4と同等以上の性能でありながら、料金は大幅に安い。1年前には考えられなかった価格帯で、高性能なAIを使えるようになりました。
「これならできる」
1年間温めていた構想を、ついに実現できる環境が整ったのです。
これからの課題
正直に言うと、まだ課題はあります。
AIチャットボットは、カスタマイズ性を重視して作りました。その分、AIの性能はユーザーが設定するプロンプトや、用意するドキュメント(ナレッジ)に依存する部分が大きいです。
AIを普段から使っている人なら、どこをどう設定すればいいかすぐわかると思います。でも、目指しているのは「AIが得意じゃない人でも使えるツール」なんです。
シンプルに作ったつもりではありますが、まだ改善の余地はあると思っています。
これからの取り組みとして:
- 誰でも簡単に設定できるよう、チュートリアル記事を充実させていく
- プロンプトのテンプレートを用意する
- よくある業種向けのサンプル設定を公開する
少しずつですが、改善を続けていきますので、お待ちいただければ嬉しいです。
まとめ
AIチャットボットは、1年越しの構想と、既存サービスへの不満から生まれました。
「製品を試せない」「料金がわからない」「縛りがある」「営業電話がかかってくる」
そういう不満を全部解消したサービスを作りたかった。
透明性を大切に、押し売りしない、縛りのないサービス。製品の力で選んでもらえるサービスを目指しています。
まずは無料でお試しください。気に入らなければ、いつでもやめられます。
でも、きっと気に入っていただけると思います。
下にAIチャットボットのデモを埋め込んでいます。興味があれば、実際に触ってみてください。
気に入ったら、ぜひ無料アカウントを作成してみてください。